校正リーク(標準リーク)のよくある質問

一般的なご質問

Q1. 校正リーク(標準リーク)とは何ですか?

A1.
規定された条件の下で、制御された指定ガスを放出する機器。この機器は、特定のエレメントを使用し校正によって正確に定量化することができます。

Q2. 正しい校正リーク(標準リーク)の選び方は?

A2.
校正リークの値はできるだけ合否判定値に近い数値のものを選ぶべきです。
Laco社では、以下の3つの校正リークの設置を推奨しています。
a)システム検証用の校正リークにてシステムが正しく検出できているかを検証して下さい。その場合、製品の合否判定値を推奨します。
b)不良品校正リークにて実際の不良品が判別できているかを確認します(合否判定値の5倍程度が目安。)
c)良品校正リークにて、実際の良品が正しく判別されているかを確認します。(合否判定値の1/5倍が目安。)
上記の場合は、1つのシステムを3つの校正リークによって検証する方法です。
最も信頼性が高いといえますが、コスト面から1つの校正リークでの検証を選択する場合は、a)またはc)の校正リークで検証するべきです。

Laco社ではご指定の数値の校正リークを供給することができます。
また、オープンスタイルの校正リークも供給できます。オープンスタイルの校正リークは、圧力減衰による校正値のズレを考慮する必要がないというメリットがあります。

Q3. Laco社の校正リーク(標準リーク)は、正しい認定機関で校正されたものですか?

A3.
一般市場には、2、3次の校正リークが流通してます。1次校正リークに国際相互承認 (MRA) の認定書が付いているかご確認ください。
国際相互承認 (MRA)で認定された機関は全世界で6認定機関のみです( 米国:NVLAP、A2LA、 日本:JCSS 豪州:NATA 欧州:UKAS、DAkkS )
それ以外の認定機関は国際相互承認されていませんのでご注意ください。
Laco社の校正リークは、A2LA (米国試験所認定協会)からISO / IEC 17025:2005規格への認定を受けた1次校正器(オリジナル)です。全ての校正リークに A2LA の認定書が添付されます。

Q4. なぜA2LA(米国試験所認定協会)による認定が必要なんですか?

A4.
A2LA試験所認定は、技術的能力を決定するために特別に設定された基準と手順で実施します。
専門家のテクニカルアセスメント担当者は、[テストまたは校正]データの作成に影響を及ぼす試験所内のすべての要素を徹底的に排除して評価を行います。
この基準は、国際的に認定されていいる ISO / IEC 17025 および規制当局、指定者とともに開発された技術プログラム要件に基づいています。
試験所認定機関は正確な試験および校正データを作成する試験所の能力有しており、 ISO / IEC 17025 規格に準拠しております。

  • 技術者の技術的能力の確認
  • 試験方法の妥当性の確認
  • 国家標準としての測定値と校正トレーサビリティ
  • 試験設備の適合性、校正および維持管理の確認
  • 試験環境の確認
  • 試験項目のサンプリング及び取り扱いおよび輸送の確認

試験および校正データの品質保証 ISO / IEC 17025 の試験所認定は、 ISO 9001 登録で扱っているのと同じ品質管理システムの原則をカバーしています。
継続的なコンプライアンスを確実にするために認定された試験所は定期的に評価され、技術的な専門知識を維持しているかどうかがチェックされます。
これらの試験所は、定期的な能力の評価として熟練者のテストプログラム(該当する場合)に参加する必要があります。

Q5. A2LA認定(米国試験所認定協会による認定)により、お客様はどの様な恩恵を受けますか?

A5.
質の高いシステムと技術的に有能な試験所を選択する事により、誤判定リスクを最小限に抑えることができます。認定機関によって評価されることによって、お客様の製品に対する信頼性を強化します。
これは国際間での製品受け入れをコストを低減することにもなります。
(国際的な協定制度 ILAC の相互承認協定などを通じて認定された試験所は、国際的な認知を受け、海外でのデータの受け入れが容易になります)

Q6. マイクロチューブキャピラリーエレメントとは何ですか?

A6.
マイクロチューブエレメントは、非常に小さい可撓性チューブです。それを通るガスはその両端の差圧にほぼ比例する速度で流れます。
マイクロチューブキャピラリーエレメントのリークレートは、リザーバ付きでは約 0.1%/℃ 、オープンスタイルの -0.6%/℃ と非常に低い温度依存性を持ちます。
このエレメントはその他にも以下の特長を持っています。

  • 壊れにくい
  • 目詰まりを起こしにくい
  • 非常に安定、低温依存性が低い
  • 多種多様のガスに対応
  • 応答性が早い
Q7. 校正リーク(標準リーク)の不確実性(誤差)とは何ですか?(校正リークに表示されている±誤差(%)について)

A7.
漏れ量に対して±パーセントで表されます。リーク量を含むすべての測定値には、それらに関連する不確実性がある程度あります。
この数値は、実際の漏れ率が低下する可能性のある校正された漏れ率値を中心として定義されています。
例えば、リーク規格の校正リーク量率が 2.00 x 10-7 cc / sec で、不確かさが ±10% の場合、真のリーク率は 1.80 x 10-7と2.20 x 10-7 cc / sec の間にあります 。
不確実性は校正の不確かさの表現で、校正プロセスの関数であり、校正漏れ規格の物理的特性ではありません。

Q8. 真空法とスニファー法とでは、同じリーク量でも校正リーク(標準リーク)は違いますか?

A8.
よく真空法の校正リークにてスニファ法でも使用しているケースがありますがこれは間違いです。
真空法校正リークは、真空で校正されスニファ法では大気圧で校正されます。
また、A2LA(米国試験所認定協会)は、検査機関に対して別々に認定しています。校正証書をご確認ください。

技術・実務上のご質問

Q1. 正しい校正リーク(標準リーク)の取付位置は?

A1.
試験体にできるだけ近い位置が理想です。配管途中は、誤差が生じる可能性があります。更にチャンバーと校正リーク間にバルブを設置する際には、この区間に校正リークからのHeが溜まらない様にする必要があります。

Q2. 校正リーク(標準リーク)の温度補正はどのように計算すれば良いですか?

A2.
通常、校正リークは室温( 20℃ )にて校正されております。校正時の温度が校正温度と差異がある場合誤差が生じます。
特にガラスタイプのエレメントを搭載しているものでは、実際のリーク量と1桁程度ズレることもあります。
先ずはお手持ちの校正リークの温度補正係数を確認してください。2%/℃ 以上ある場合は特に注意が必要です。

温度補正係数:校正温度以外の温度で使用されているときにリーク量を補正するための係数。温度補正は、以下の式を用いて行います。

QCOR:補正されたリーク量(atm.cc/sec)、QCAL:校正ラベルに印刷されたリーク量(atm.cc/sec)、CT:ラベル上の温度補正係数(%/℃)、T:実際に校正リークを使用している環境温度、TCAL:ラベル上に記載されている校正時温度(℃)

例:リーク規格のラベルは、2.00 x 10-6乗 atm.cc /secのリークレート、23.0℃の校正温度、および2.0%/℃の温度係数を示します。
校正リーク(標準リーク)の使用中の周囲温度は21.0℃です。 上の方程式によれば補正された漏れ率の値は以下となります。

Laco Technologies社の校正リークは、マイクロチューブキャピラリを採用しており 0.1%/℃の温度変化の為ほとんど無視できます。

Q3. リザーバタンクの圧力減衰の補正方法はどの様に計算すればよいですか?

A3. 再充填タイプのものをご利用の場合はリザーバタンクの圧力を確認してください。
リザーバ付き校正リークは、内部圧力とガス混合比でコントロールされています。本質的にリーク量は、ガス供給開始から時間とともに供給圧力が下降し減少するにつれて減衰します。
減衰率は校正リークの再校正間隔を決定する上で重要なポイントとなります(通常、1回/1-2年程度以上)
減衰率を正しく理解することは非常に重要です。
全てのLACO社校正リークには単位時間あたりの漏れ率のパーセンテージで表される減衰率が明確に表示されておりますので、お客様はいつでも漏れ量を計算できます。

補正として以下の式を使用してください。

QCOR =修正リーク量(atm.cc/sec)
QCAL =校正ラベルに印刷されたリーク量(atm.cc/sec)
DR =校正ラベルに印刷された減衰率(通常%/年)
T =校正日からの経過時間(月)

Q4. 危険物として出荷すること困難ではないですか?

A4.
リザーバタンク付き校正リークの場合、内部圧力が1MPaを超えると航空機での輸送が不可能となる場合がございます。(詳細はアールエムテック㈱リークテスト担当へお問い合わせください)

Q5. 充填圧力とは何ですか?

A5.
校正リーク量を規定した時のガス圧力。 オープンスタイルまたは再充填可能な校正リークの場合は、使用中にこの圧力を供給する必要があります。
リークエレメントを傷つける可能性がある為、この規定圧力を超えないようにしてください。
通常、圧力ゲージを含めて校正されています。お客様で準備された圧力ゲージを準備された場合は、その圧力ゲージも校正対象品となりますのでご注意ください。
オープンスタイルの校正リークは、国内標準および国際規格(例えば、NIST)にトレーサブルに校正された基準圧力ゲージを使用してください。

Q6. Laco社のCalMaster?校正リーク(標準リーク)の保証期間は?

A6.
CalMaster?のキャリブレーションされた校正リークは、規格の寿命にわたって欠陥がないことため永久保証されています。
校正リークに付属された圧力ゲージは1年間保証です。(誤った取扱いや不適切な使用による漏れ基準の損傷は保証対象外となります)
LACO Technologies社の保証は、推奨校正間隔(通常は毎年)で定期的に校正されている場合にのみ有効です。
保証要求がなされた場合、LACO Technologies社は、工数および資材を含むリーク基準を無償にて修理または交換します(輸送費は対象外)

Q7. バルブ付き校正リーク(標準リーク)の注意点は?

A7.
バルブ付き校正リークの注意点としてバルブを閉じてもエレメントとバルブ間ではヘリウムガスが圧力均等になるまで流れ続けます。
校正時にこのヘリウムガスが規定値よりも多く流出するため注意をする必要があります。校正リークがシステムに随時接続されている場合、予備排気もしくは初期ヘリウム量を無視し、安定してから校正する等の対応が必要です。

Q8. 校正リーク(標準リーク)にはどの様なオプションがありますか?

A8.
お客様のご用途に合わせて様々なバリエーションが用意できます。

  • オープンスタイルまたはリザーバタンク付き:お客様でガスを準備されるか、またはLACO社にて提供。
  • リーク量をカスタマイズする:1.0×10-1乗 atm°cc / sec から 2.0×10-10乗 atm°cc / sec。 左記範囲で正確なリーク量の値をご指定できます。
  • ガスの選択:LACO社は、ヘリウム4、ヘリウム3、炭酸ガス(CO2)、アルゴン、多数の冷媒(R134a、R404a,R290,R407c,R410)、六フッ化硫黄(SF6)など、30種類以上のガスを標準でカバーします。
  • 外部圧力条件:校正リークは、真空用、スニファー用等。
  • 取付口:NW / KFからNPT、ICFフランジ等あらゆる規格に対応できます。
  • 電磁バルブ付き:システムの手動、電気または圧空にも対応。
  • 圧力ゲージ:圧力ゲージを追加して、エレメントの圧力を効果的にコントロールします。
  • 単位:お使いのシステムとお客様の要望される単位で提供可能です。(ccm, g/y, atm°cc / sec等)
  • 校正時の条件設定:校正温度、多点校正など特殊な条件にて校正することができます。
  • 特殊材料:ステンレススチールは、標準材料です。しかし、ご要望に応じて他の材質(アルミニウム等)対応可能です。
  • マニフォールドタイプの校正リーク対応可能:バルブマニファールド等との組み合わせ対応も可能です。